Diary of a rail fan in Kansai,Japan(Ver.2)

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女性専用車両は単なる駅員負担軽減システム

Twitter上で女性専用車両についての是非でたまに盛り上がるが、あれは鉄道会社にとってみれば、「直接的なトラブルを減らすための最適解」なのであって、乗客の意向云々は関係が無いように思われる。
というのも、女性専用車両を導入して痴漢トラブルが減れば、駅員の負担を軽減出来るし、メディアでどうこう叩かれても鉄道会社社員に直接被害が及ぶわけではない。しかも、今や大都市圏の大半の鉄道会社が女性専用車両を導入している以上、競合線区であっても沿線民は鉄道利用を放棄しない限り利用する鉄道会社を選ぶことは出来ず、それが原因で鉄道会社のイメージが悪くなろうと利用客は減少しない。


これは、女性専用車両を導入しても痴漢発生率が下がらなかった場合も同じ話である。たとえイメージが悪くなろうと、確実に乗客減が起こらないという前提条件があり、かつ駅員の負担を減らせる可能性がある対策であれば、損なしの博打をやるのと同じ。これ程低コストで美味しい話は無い。


というわけで女性専用車両廃止は暫く無いだろう。仮に極端に少子化が進んで利用客自体が減っても、それに比例して本数も減らすだろうから混雑率はさほど変わらない。(減便した癖に女性専用車両の時間帯を拡大したJR西日本を見ればこれは明らか)


直近でありうるとすれば、「駅員vs痴漢トラブル」の件数よりも「駅員vs女性専用車両に乗ろうとする男性」(主に関西地区)or「女性専用車両内での女性vs男性」(主に関東地区)の件数が増えた時である。
※関西と関東で話が異なる理由は後で述べる


こうなれば、逆に女性専用車両が無い時よりも駅員のトラブル対応の負担が増えてしまい、割に合わなくなる。(どころか運行に支障が出てくる場合もある)
それで運行障害が発生すれば、女性専用車両の前に駅員を増やしたりバリケードを設置したりして強硬な手段を取る手もあるが、そのコストは駅員の負担軽減と釣り合わない。


そうして鉄道会社に諦めが入ると、女性専用車両が無意味化し、ゆくゆくは廃止に至るだろう。多少プロセスは違うが、誰も女性専用車両を守らなかったので女性専用車両が廃止された台湾鉄路管理局の前例がある。


つまり、合法的な手段で女性専用車両を廃止するには、男性が女性専用車両に乗って駅員や女性相手に口論を起こしまくるしか方法は無いと言える。
韓国・ソウルでは、女性団体が女性専用車両廃止を啓蒙して廃止になったという特殊な事例があるが、ガチ保守系の韓国の女性団体とガチ(ryの日本の女性団体が同じ行動を起こす事は無かろう。


※関西と関東の話
一概に言えるかどうかは検証段階であるが、関西では男性が女性専用車両に乗ると周囲は誰も怒らない(怒ったとしてもそれは駅員)場合が多く、関東では男性が女性専用車両に乗ると専用車両内の女性に怒られる場合が多い。
これは相互監視でマナーが保たれる関東と、トップダウンでマナー向上を呼び掛けないとマナーが保たれない関西を象徴していると言える。「文明乗車、文明乗車」と宣伝しまくってる上海地下鉄に通じるトコがあるな、関西はw