天王寺で15番ホームに降りると、16番線に「奈良方面京都行き」の普通が停まっていました。天王寺から京都まで乗り換え無しで行ける列車ですが、まぁ関空特急「はるか」に乗った方が早いでしょう。
15番線からの関空/紀州路快速に乗りますが、この紀州路快速は熊取以遠各駅停車なんですね。
そういうイレギュラーな紀州路快速があるのはWikipediaで知っていましたが、実際に乗ったのは初めてです。
関空/紀州路快速の車内では「離陸と着陸が怖い」というような話をしている関空客丸出しの方々がいました。
三国ヶ丘で降りて、OSAKA海遊きっぷを購入。この切符は南海沿線から海遊館に行く人をターゲットにした割引切符ですが、南海全線乗り放題という特典がついているので、special-rapid223は南海電鉄の意図に反して、乗り鉄にこの切符を使ったのですww
三国ヶ丘から各停で河内長野へ。
河内長野の改札口で橋本行きの急行が来るのを待っていると、学生が足早に南海から近鉄に乗り換えていく様子が見えます。
きっと知り合いでH芝T田林に通学していた友人も、何年か前はあの中の1人だったんでしょう。
と、どうでもいい事を考えていると、もう橋本行きが来る時間になったのでホームへ。
ここからは未乗区間です。
河内長野を出て、三日市町、美加の台まではまばらなニュータウンが続きますが、美加の台を出てトンネルを越えると本格的に山奥に入っていきます。かつては河内長野以南が山岳路線だったのもよくわかります。
大昔は河内長野以南まで走る電車が「大運転」でしたが、河内長野〜橋本の線形改良や複線化が終了した現在では橋本以南までの電車を「大運転」と呼ぶそうです。
天見を出て、トンネルを抜けると雪が積もっていました。
大阪府と和歌山県で雪の有無がここまでハッキリと分かれているとは…。
高層マンション群が見えてくると、和歌山県伊都郡の友人曰く「首都」の林間田園都市に到着。
林間田園都市の前後の風景を見るに、彼が「首都」と呼ぶのも分かる気がします。
JRの線路が右手から近付いてきて、橋本に到着。
↑雪はこのぐらい
JRの線路には和歌山県伊都郡の友人曰く「緑電車」の117系きのくに色が停まっていました。
橋本で新型のズームカーに乗り換え。
そして、出発。
車内では自動放送が流れ、英語版も流れます。
って、んっ!
この英語の声、どっかで聞いたような…
そういえばJR東日本のE231系とかの英語放送と同じや!
あの格好良い女声といい、あの口調といい、間違いなく同一人物です。
特に「Doors on the left side will open.」という言い回しを何回も年末年始に関東で聞いたので。
さて、橋本を出ると更に山奥に入っていくので、積雪量が増えていくように思われますが、何故か減っていき、学文路あたりでは皆無に近い状態でした。
↑左側の道路が高野山森林鉄道跡らしいです
↑下古沢では交換設備が撤去されていましたが、誰も通らない構内踏切は稼働していました
まぁ、極楽橋のちょい手前から少し積もってきましたが。
極楽橋からはケーブルカーに乗車。
車内では高野山の観光案内とかが流れていました。
やっと、高野山に到着。
駅を出ると奥の院行きのバスが大量に停まっていました。
高野山は2001年と2004年に来て以来です。
ところが今回の目的は乗り鉄*1なのでそんな場所へは行かず、10分強で折り返しのケーブルカーに乗ります。
往路のケーブルカーでは「高野山での一日、どうでしたか?」という車内放送がありましたが、僕みたいに10分強しかいなければ感想もクソもありません。
極楽橋で急行 なんば行きに乗り換え。
↑高野下〜九度山
橋本に戻ってくると雪はすっかり消えていました。
↑この駅から大阪府内
白鷺駅を通過する時に待避線にズームカー2両が「試運転」の幕で停まっていました。
天下茶屋で空港急行に1分乗り換えしますが、同一ホーム上で乗り換えなので1分乗り換えでも余裕。
羽衣で降りて、トイレに行ってから高師浜線の電車に乗り込みます。
高架化工事をしているのか仮線が敷かれていたので、もうすぐ仮線に移るかもしれません。
高師浜線で高師浜へ。
高師浜に着く
と昼食場所を探します。近くに中日ドラゴンズの守備の上手い選手の苗字と同じ名前の洋食屋がありましたが、スルーして広い道路に出ました。
少し歩くと「高石」の看板が…。
昼食場所が見つからないので、さっきの洋食屋で済まします。
洋食屋を出ると、高師浜線で再度、羽衣へ。
↑高師浜にやってきた電車
車内では女性連中の1人が「りんくう行ったら、肌が引き締まる」と言っていて、その後は何故か海外旅行の話になって「私、ドイツ行った事無いわ。フランクフルトとシュトゥトガルトばっかり*2。」と言っていました。
言葉足らずで何を言っているのかよく分かりませんでした。
羽衣に着いた途端、向かいに見えている区間急行 みさき公園行きが発車。
次の関西空港行き普通に乗る事になりました。
羽衣駅の自動放送によると、和歌山市に行く人は岸和田で特急に乗り換えた方が良いみたいだったので、岸和田で降りました。
岸和田に区間急行が来て乗り込み、ラピートβに抜かれてから発車。
泉佐野でさっきの関空行き普通に追いついたから、別に泉佐野乗り換えでも良かった罠。
区間急行でみさき公園下車。多奈川線に乗り換え。
深日町、深日港と過ぎ、多奈川到着。
かつては急行「淡路号*3」が、なんば駅から多奈川駅まで運転されていましたが、普通列車のみとなった現在はどの駅もひっそりとしています。
多奈川駅で一通り撮影
↑今は1面2線ですが昔は2面3線だったようです
してホームを歩いていると、携帯電話が振動しているので「誰かな」と思うと、単なるスパムコメントだったのですが、内容が
「彼女よりもカップラーメンよりも簡単なセフレを作れ」
「何でカップラーメンやねんwww」と思ってしまうと同時に「カップラーメンをやめて、もやし味噌にしたら更に面白くなったんちゃうか」と考えてしまいました。
多奈川からみさき公園に戻って、みさき公園からは特急サザンで和歌山市へ。
和歌山行きの電車までかなり時間があったので、駅前の本屋でも探そうとしましたが本屋が全く無かったので、ぶらぶらしてからJRの切符を購入。
南海の券売機でJRの切符を買うのにてこずりました。連絡ボタンを押せば済む話ですが、その連絡ボタンがなかなか見つからなくて。
改札機を抜けるとまた改札機が
僕の切符はこの改札機に通さなくても良いみたいです。
和歌山行き電車で和歌山市を出ると何故か真新しい高架を登っていくので、「紀和は地上やのに何故…」と不思議に思いましたが、どうやら紀和駅も含めて高架化されたみたいでした。しかも高架駅になった紀和駅にはエレベーターも設置されていました。
和歌山に着いて、和歌山バスの定期券発売所で、白浜までの往復バスの切符を買います。
さすがに8枚は多かったのか、窓口の方が1枚1枚の切符に手作業で必要事項を書いていくのに時間が掛かりました。
帰り際に「お手数掛けてすいません」と言うと「楽しんできて下さい」と言ってくれはりました。
すぐに和歌山市に戻るのもアレだと思い、一応、白浜に行くバスの発着場所を調べました。
すると、和歌山駅西口ではなくて和歌山駅東口が発着場所でした。
てっきり西口だと思い込んでいたので(というよりも東口の存在自体知らなかったので)、危ない危ない。
和歌山からまた和歌山市行き電車で戻ります。
発車の数分前になると和歌山線の電車から多くの小学生が乗り換えてきました。
和歌山を出て、和歌山市に再度戻ってきます。
和歌山市からは加太線で加太へ。
↑加太駅に停車中
↑駅舎
加太駅からは道路を15分近く歩いて海辺に出ました。
特にする事もなく*4、加太駅に戻ります。
加太駅に近付くと、駅員さんに「乗られますか?」と訊かれて「はい」と答えました。
どうやらギリギリだったみたいで、わざわざ僕を少し待ってくれたみたいです。有り難い、有り難い。
再々度、和歌山市に戻ります。
十数分後の急行に乗って帰っても良かったですが、「せっかく和歌山まで来たから、何か食べて帰ろう。」と思い、地下で和歌山ラーメンを食べました。
ここで誤算に気付きます。
先に加太線に乗って、和歌山市に帰ってきてから紀勢線で和歌山に行けば、去年3月(4月だったかもしれない)の紀州旅行で行った和歌山駅近くのラーメン屋に行けたわけです。
まぁ、いずれにせよ和歌山ラーメンが食べられて良かったです。
和歌山市からは特急サザンで天下茶屋へ。
堺で普通に乗り換えても良かったですが、天下茶屋〜岸里玉出には高野線各停もあるので天下茶屋にしました。
まぁ、堺で乗り換えた方が微妙に早かったですが。←あほ
岸里玉出からは汐見橋線*5に乗り、汐見橋に到着。
これで南海電鉄完乗です。
汐見橋駅には古い地図が掲げられていて、
ブレていて見にくいですが、地図上には、今はなき北島支線や和歌山軌道線がのっていました。
桜川まで歩きます。
↑阪神なんば線工事の真っ最中
桜川から千日前線でなんばへ。
↑右側は阪神なんば線開業時に使用されるでしょう
↑「上本町」を「大阪上本町」に改称する準備だと思われます。
なんばから御堂筋線で天王寺、ここからはいつも通り帰宅。
やっぱり始発電車から1日を始めると疲れます。