Diary of a rail fan in Kansai,Japan(Ver.2)

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堺紀電気軌道堺紀線

堺紀線(かいきせん)は、大阪府堺市堺区の堺駅和歌山県かつらぎ町妙寺駅までを結ぶ堺紀電気軌道(堺電)の鉄道路線である。

路線データ

管轄(事業種別):堺紀電気軌道(第一種鉄道事業者
路線距離(営業キロ):39.9km
軌間:1067mm
駅数:38駅(起終点駅含む)
複線区間堺駅前〜滝畑(28.9km)
電化区間:全線電化(直流1500V)
最高速度:併用軌道40km/h、新設軌道100km/h

使用車両

全70両
いずれも譲渡時に600V(香港トラムは550V)から1500Vに昇圧された。
1000系(土佐電気鉄道1000形を譲渡)2両
2100系(伊予鉄道モハ2100形を譲渡)5両
3300系札幌市交通局3300形を譲渡)5両
3500系豊橋鉄道モ3500形を譲渡)4両
4000系(香港トラム第四世代車両を1階建てに改造の上で譲渡)40両
7000系岡山電気軌道岡軌7000型を譲渡)2両
7600系(岡山電気軌道岡軌7600型と7700系を譲渡)2両
7900系(岡山電気軌道7900形を譲渡)5両
8000系(富山地方鉄道8000形を譲渡)5両

歴史

20xx年 開業。

駅一覧

※四捨五入の関係で営業距離と駅間距離が合わない場合があります。
※正確には農業大学校前〜西飯降には飯降信号所があり、飯降信号所が堺紀線と和歌山線との合流地点でかつ鉄軌分界点となっている。つまり、飯降信号所〜妙寺は新設軌道ではなく鉄道である。

路線図

沿線風景

南海本線堺駅の東口が起点である。この駅は2面4線であるが、朝夕以外は北側2線は使用されない。堺駅前を出て右に曲がり少し直進すると住吉橋である。立地の関係で島式の安全地帯が1面あるだけの簡素な造りになっている。ここから左折し中央環状線に入る。宿院交差点の手前に宿院駅がある。浜寺方面から来た乗客はここで堺電に乗り換えて堺駅に向かう場合があるが、あびこ道方面からの乗客は大小路から徒歩で堺駅へ向かうのであまり利用されない。堺駅前発の約1/3の電車はここから浜寺方面に乗り入れる。阪堺線軌間が1435mmで当路線は軌間が1067mmなので宿院浜寺駅前三線軌条になっている。阪堺線を跨ぎ、阪神高速15号線が迫ってくると安井町西である。しばらく中央環状線を進み、右手に仁徳天皇陵が見えてくると高野街道に入る。高野街道に入る手前に仁徳陵駅がある。阪和線をオーバークロスすると三国ヶ丘駅前に着く。阪和線利用客が流入するが、南海高野線は並行路線であるために南海高野線との乗り換え客は極僅かである。三国ヶ丘駅前駅の妙寺寄りにはシーサスポイントが存在するが理由は後述。次の新百舌鳥八幡は百舌鳥八幡駅と乗り換えできない事は無いがわざわざここで乗り換えるメリットは少ない。府道28号との交差点に達すると南なかもず駅があり、御堂筋線中百舌鳥駅からの流れが結構ある。
中百舌鳥小学校・府立大学前駅の手前で、左手にスーパー玉出が見える。堺電の乗車券を10枚集めてスーパー玉出で提示すると一部の商品1つが1円になるというサービスがある。中百舌鳥小学校・府立大学前を出ると、右折。少し進んでから左折して府立大学構内に入る。堺電の開業前は人間が1人通れるかどうかという小さな門だったが、堺電の開業により拡幅工事がなされた。しかしながら未だに構内の道は凹凸が激しく、安全のために堺電車は徐行して走る。右手にA15棟が見えると府大池口である。駅前の細い道を1〜2分歩くと府大池が見える。ちなみに府大池口駅には発車メロディーが設定されているが、平日の12:00〜13:00になると府大池口駅から200mの地点で音楽を大音量で鳴らして音楽会が開かれており、当該時間帯になると発車メロディーが聞こえなくなる。堺電側は「発車メロディーが聞こえないのは非常に危険なので、音楽会を中止して欲しい」と大学側に要望しているがなかなか聞き入れて貰えず、やむなく12:00〜13:00は発車メロディーの音量を上げるという苦肉の策を講じている。府大池口駅を出ると上下線が若干離れていくが、これはモニュメントを避けるためである。上下線がモニュメントを挟むようにして右折。ここから大学構内を出るまでは直進である。府大図書館前に着く。この駅も発車メロディーが設定されており、府大池口駅と同様の理由で12:00〜13:00は発車メロディーの音量が大きい。構内を出ると左折。ここから泉北高速鉄道の高架線に差し掛かるまでは大規模な拡幅工事がなされた。
泉北高速鉄道の高架線が迫ってくると学園町南駅である。この駅はホテルの横付けとなっており、妙寺方面ホームからは雨に濡れずにホテル内に入る事が可能で利用者には好評である。尚、堺紀線の各駅から学園町南までの乗車券とホテルの宿泊代がセットになったお得な割引切符が発売されている。また、クリスマスや七夕、正月になると特別臨時ダイヤが組まれ、栂・美木多〜三国ヶ丘駅前に12分毎に快速列車が設定される。この快速列車は途中、深井と学園町南にのみ停車し、ホテルへの乗客輸送に備えている。この列車は滝畑車庫から栂・美木多まで回送されて栂・美木多〜三国ヶ丘駅前は快速運転。三国ヶ丘駅前で折り返して三国ヶ丘駅前〜栂・美木多で再び快速運転をしてから滝畑車庫に回送される。三国ヶ丘駅前駅にシーサスポイントが存在するのはこのためである。学園町南を出て、右折。泉北高速鉄道の高架下を進んでいき、泉北高速鉄道が左手に分かれていくと深井駅前に達する。 そのまま落合大橋南まで直進する。途中左手に鈴の宮団地があり、以前はこの団地から難波に行くには深井まで歩いて深井から準急や区間急行に乗るしかなかったが、堺電が開通すると堺電で南なかもずか三国ヶ丘に出て南海高野線を利用するようになった。深井から泉北高速に乗らないのは、鈴の宮団地から難波に向かう場合は初乗り運賃が3回も掛かるからである。落合大橋南で左折するが、分岐して直進する線路もある。これは落合大橋南車庫に向かう線であり、昼間時の堺駅前発の電車の約1/3は落合大橋南が終点で落合大橋南車庫に入っていく。落合大橋南から南進。阪和自動車道が迫ってくると平井駅となる。次の堺インター前駅は元々、相対式の安全地帯が2面あるだけの駅であったが、堺インターから猛スピードで降りてくる暴走族の車両が安全地帯に突っ込んで乗客が死亡する事故が多発したために、妙寺寄りにホームを移設した上でホームの道路側に安全柵を設置した。営業距離は以前のままで据え置かれている。堺インター前駅を出て暫くすると泉北豊田に達する。泉北豊田の駅前には極楽湯 泉北豊田店があり、こちらもやはり入浴券+食事代+乗車券がセットになったお得な割引切符が発売されている。尚、入浴客に配慮してか、堺電の駅では珍しく冷暖房付きの待合室が設置されている。南進していくと泉北高速鉄道の下を跨いで右折、栂・美木多駅前駅に達する。
栂・美木多駅前駅を出て左折。ここから暫くはマンション街を進んでいく。庭代台南を過ぎると右へそれて、専用軌道に。高架線になって御池台を過ぎると、トンネルに入っていく。外環道路を越えるあたりで一瞬トンネルを出て外環南面利駅となるがすぐにトンネルに入る。関西サイクルスポーツセンター、滝畑と長閑な風景が続く(トンネルが多くて見えないが)。滝畑では大半の列車が折り返しで、ここから終点の妙寺までは昼間時は1時間毎しか走っていない。滝畑を出ると単線になって、大阪/和歌山の府県境を長大トンネルで通過。トンネルを抜けると農業大学校前駅である。ここは交換可能駅であり次の西飯降も交換可能駅である。住宅地を避けるようにクネクネ曲がっていくと左側からJRの和歌山線が合流。程なく西飯降に到着。ホームは低床ホームのみであり、交換可能区間路面電車がギリギリ交換出来るだけの長さしかないので、JR和歌山線の電車は一切この駅に停まらない。そのままJR和歌山線を進んで、終点の妙寺に到着。以前はJRの引き込み線であった部分に無理矢理作った駅なので、1面1線しかない。

ダイヤ

・朝夕ラッシュ時
堺駅前〜宿院…約3分毎
宿院〜落合大橋南…約3〜7分毎
落合大橋南〜滝畑…約10分毎
滝畑〜妙寺…約30分毎


・昼間時
堺駅前〜宿院…4分毎
宿院〜落合大橋南…4〜8分毎
落合大橋南〜滝畑…12分毎
滝畑〜妙寺…60分毎


・早朝深夜
堺駅前〜宿院…約5分毎
宿院〜落合大橋南…約5〜10分毎
落合大橋南〜滝畑…約15分毎
滝畑〜妙寺…約60分毎

所見

路面電車である故に、所要時間で泉北高速鉄道に大きく水を開けられている。となると快速運転が必要となるが、現行では難しい。その理由として
・待避設備が皆無
・列車間隔が詰まっている
・快速運転しても併用軌道ではスピードアップがあまり出来ない
等がある。


解決策は…
待避設備が設置可能な駅は宿院、安井町西、御池台、天野山カントリークラブ〜滝畑である。また、府大池口と府大図書館前も沿線の自転車を撤去すれば2面4線に改造可能である。
列車間隔に関しては浜寺駅前行きを減便することで対処可能である。
併用軌道に関しては深井駅前〜泉北豊田の高架化で新設軌道化してスピードアップが可能。