Diary of a rail fan in Kansai,Japan(Ver.2)

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2009年3月20日の近鉄・阪神・山陽のダイヤ改正についてspecial-rapid223が偉そうにコメント

先ずは近鉄から。

当初、近鉄奈良線は白紙改正すると思いましたが、現行ダイヤをそのまま尼崎や三宮に伸ばしただけの感じになりそうです。


以前、川島令三氏の著書の想定ダイヤを見ると、大阪線特急の一部が尼崎まで乗り入れるダイヤになっていましたが、大阪線特急に関しては原則として従来通りになりました。
ただ、大阪難波23:10発の大和八木行き特急が新設されたのには驚きました。
僕が小さい時から、特急の行き先方向幕がクルクル回っているのを見て、その中に「八木ゆき」という幕があるのを不思議に思っていましたが、やっと使い道が出て来たようです。


ただ、終電を考えると、この電車はあまり意味がないように思います。
というのも、この特急が大阪上本町を出た後でも、大阪上本町から大和八木行き区間快速に乗って、五位堂で榛原行き準急に乗り換えれば榛原までは行けるわけで、榛原以遠の駅に行く終電を繰り下げるように考えれば、大和八木行きではなく名張行きにした方が良かったと思います*1
そうすれば、名張に帰るお客さんは終電が特急である以上、特急に乗って帰るしかなく、深夜でもある程度の利用が見込めるからです。


あと、名張〜青山町などで微妙に本数を間引いたのは(ry
僕が名張〜青山町のダイヤを知った当時は特急を除いて5本/hが確保されていましたが最近は4本/hになりつつあります。
近鉄ダイヤ改正する度に、普通の本数が減って、特急の本数が増えている気がします。
まぁ、その代償として始電の繰り上げや終電の繰り下げをやってるんでしょうが。


終電の繰り下げと言えば、他社線からの乗り継ぎを考えて深夜の近鉄名古屋駅発の特急の発車時刻が若干後ろにズレるらしいです。
例えば、23:05発の津行き特急が23:15発に変更されます。
他社線っていうのは新幹線の事でしょうか。
東京21:20発ののぞみは名古屋に22:56に着くので、その乗り換えを考慮した?
↑しかし、現行でも間に合う


それとも名鉄かと思って名鉄特急のダイヤを調べてみると、
豊橋22:15発→名鉄名古屋23:08
新鵜沼22:34発→名鉄名古屋23:07(平日のみ)
という列車が新ダイヤで新たに連絡できますが、岐阜や中部国際空港から来る列車との連絡は現行通りです。


在来線では、
岡崎22:41発→新快速→名古屋23:10
岐阜22:39発→普通→名古屋23:03(土曜・休日のみ)
といった列車と新たに連絡出来るようになります。

次に阪神

現行ダイヤでは、梅田〜三宮において、「その駅を通る種別の中で、全種別の停まる駅は無い」といった状況ですが新ダイヤではこれが崩れます。
と言っても意味不明でしょうから説明しますと、
例えば、芦屋駅を通る種別には、普通、準急、急行、快速急行区間特急、特急、直通特急がありまして、快速急行以外は全て停車します。


同様に「○○駅を通る種別には△△、□□、××、◆◆、■■がありまして、△△以外は全て停車します。」というのを梅田〜三宮の全駅で当てはめて見ていくと、「△△以外は全て停車します。」という文言がつかない駅は梅田と三宮しか無いのです。
早い話が梅田〜三宮で全種別が停まる駅は無いという事です。
直通特急が停まるんやから、全部停まるやろ!」というのは大間違いで、直通特急が停まる尼崎、甲子園、西宮、芦屋、魚崎、御影を見てみると…
・尼崎:区間特急が通過
・甲子園:一部の特急と直通特急が通過
・西宮:区間特急が通過
・芦屋:快速急行が通過
・魚崎:急行と快速急行区間特急が通過
・御影:快速急行区間特急が通過
と絶対何かが通過します。


しかし、新ダイヤを見てみると、芦屋を通る種別には普通、快速急行区間特急、特急、直通特急があり、全種別が芦屋に停まります。
同様に、魚崎を通る種別には普通、快速急行、特急、直通特急があり、全種別が魚崎に停まるようになります。


だから、芦屋と魚崎に行く際は、それぞれの駅が運行区間に入ってさえすればどの種別に乗っても停まるようになります。


こうなった原因として、快速急行の停車駅見直し、区間特急や急行の運転区間縮小が挙げられます。
快速急行阪神本線内では現行停車駅から、岩屋、青木、今津を取り、魚崎、芦屋を停車駅に追加、今津、武庫川、大物を部分停車駅に追加するので、現行では快速急行だけ停まらない芦屋に全種別が停まるようになります。
次に区間特急が青木〜梅田に、急行が西宮〜梅田に運転区間が縮小するために魚崎を通過する急行と区間特急が魚崎自体を通らなくなります。
で、前述のように快速急行が魚崎に停車化するようになるので、魚崎に全種別が停まるようになるんです。


ちなみに昔の区間特急は三宮を出ると、青木、芦屋、甲子園、そして梅田にしか停まりませんでしたが、最近は香櫨園に停まるようになり、次の改正で更に深江、打出、今津に停まるようになるので、途中停車駅数がここ数年で2倍以上に増えてしまってます。
現行では梅田〜三宮で最も停車駅が少ないのは区間特急ですが、次の改正でその座を直通特急・特急に明け渡してしまうようです。


あと、気になったのが、快速急行の千鳥停車*2です。
日や時間帯によって停まったり停まらなかったりする駅が、7駅あり、
・うち1駅が土曜休日のみ停車
・1駅が平日昼間と土曜休日停車
・残り5駅が平日昼間停車
となっているので、停車パターンが3パターンも存在する事になります。
もはや快速急行は停車駅を白紙改定したと言っても過言ではないでしょう。


そして最も気になったのが、大阪難波〜尼崎の平日と土曜休日の運転本数があまりに異なることです。
平日昼間は3本/hの快速急行が同区間を各駅に停車するので、3本/hの準急・区間準急・普通(以下、「普通など」と略記)で補えば6本/hが確保されますが、休日昼間は3本/hの快速急行が西九条〜尼崎をノンストップとなり、千鳥橋〜大物に停まる列車が3本/hだけになってしまうので、普通などが3本/h追加されます。
つまり、大阪難波〜尼崎において
平日:快急3本/h、普通など3本/h
土曜休日:快急3本/h、普通など6本/h
となります。


ちなみに「普通など」は少なくとも昼間時はを1つの種別に統一されると思います。
現行ダイヤから推測して恐らく
平日昼間:区間準急に統一
土曜休日昼間:普通に統一
でしょう。
平日昼間も普通に統一すると分かりやすそうですが、運転間隔がバラバラになるので、ここは区間準急になると思います。




時間が無かったので、山陽電鉄に関してはまた今度書きます。

*1:新設の大和八木行き特急は大和八木で最終の名張行き準急に連絡するが、わざわざ大和八木で特急から準急に乗り換えて榛原や名張に行く乗客は少ないと思われるため。もっとも、よほど「大和八木で最終の名張行きに連絡」とアナウンスしない限りは名張に行く乗客は「大和八木行きでは名張まで帰れない。」と思って諦めてしまう。

*2:「ランダムに停車する」という意味で、快速急行が一部停まる千鳥橋駅とは無関係。