Diary of a rail fan in Kansai,Japan(Ver.2)

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北京市民は大変な勘違いをしていきました

鉄道ファン(雑誌)11月号のRAILNEWS CLIPに載っていたのですが、計画されているリニア地下鉄路線(北京市郊鉄路S1線と思われる)に関して沿線住民が「電磁波による健康被害」を心配して、その路線建設を批判しているらしいです。


電磁波恐がるとか、パナウェーブ集団かwww


そもそも電磁波で健康被害出てたら、リニア実験線沿線民は凄い事になってるはず。
しかし


Wikipediaの「ジェイアール式マグレブ#磁界」のページによると
>宮崎実験線での測定では高さ8 mの高架橋の下の地表で0.05 mT程度の強さでほぼ地磁気と同程度であった。
>また定常磁界においては、車内ではMLU002の超電導磁石直上の床で2 mTで、
>このレベルでの生体への影響はないというのが定説である。
>現在のMLX01では客室と超電導磁石の備わった台車は距離が有り、
>台車直上になる車両貫通部付近では磁気シールドを行うことで対処されているため、
>MLU002のさらに1/50程度まで低減されている。


つまり、2mTの1/50まで低減されたわけですから、0.04mT。
0.04mTをミリガウスに単位変換すると、リニアの床で発生するのは400ミリガウスになります。
一方、人間が何もしなくても東京で発生している地磁気は約45000nT。ミリガウスに単位変換してみると450ミリガウス
詳しい単位換算は
20101016002734
です。(簡単の為、一部で有効数字を無視しています)


というわけで、リニアの電磁波で健康被害が出るというのは真っ赤なウソ。仮にあったとしてもリニア以前に地球の地磁気を消さないといけないわけで、リニア自体に問題があるわけではありません。
ちなみに私が「ミリガウス」というSI単位系でない単位をわざわざ使ったのは、電磁波の恐怖を謳うサイトでよく「ミリガウス」の単位が使われているから。
馴染みの無い単位を使うという小細工をしても、上記のように単位変換して身の回りの磁界と比較すれば一目瞭然なんですけどね。