Diary of a rail fan in Kansai,Japan(Ver.2)

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昨日の日記の「世界の都市鉄道営業距離ランキング」について

1位が東京なのは明白でしたがね。
ただ、地方ローカル線と郊外鉄道の区別が曖昧な日本で「どこまで都市鉄道か」を決めるのは大変でしたね。
関西本線の加茂ぐらい都市鉄道とローカル線とがはっきり分かれている路線が少ないもんで。
一応、Suicaエリアにしましたが、常磐線のいわきとか最早東京圏とは言え(ry


で、意外や意外、オーストラリアのメルボルンがかなり上位に来ました。調べていく過程で世界一路面電車の営業距離が長い*1都市だと知ったんですが。


結局、地下鉄単位で世界一になった上海は22位に甘んじてしまいました。まぁ、郊外鉄道が無いから仕方ない。


結論
ヨーロッパの都市鉄道と比較して…
日本の都市鉄道の特徴として分かった事が
三大都市圏を除いて、都心部の鉄道が極端に衰退している
・郊外鉄道は発達しているが、接続すべき都心部の鉄道が未発達或いは衰退しているので、本来の能力が生かしきれていない。
・鉄道会社が多すぎて、乗り換え数によっては初乗り運賃がかなり掛かる
・本来は路面電車網を形成すべき人口規模の都市に路面電車網がなく、1〜3本の地下鉄ないし地方私鉄が走っているだけである


東アジア(日本を除く)について分かった事が
・慢性的に都市鉄道が不足している
都心部に鉄道が走っている都市も、郊外鉄道が極端に少なく、郊外←→都心で道路渋滞が発生している
・バス専用レーン設置など、鉄道よりもバス政策の方がしっかりしている
・快速運転など優等列車の設置を行っている都市が殆ど無い


南アジアについて分かった事が
・郊外鉄道が発達しているが、本数や線路容量が充分でなく、混雑が激しい
都心部の鉄道はまだまだ不足している


南北アメリカ大陸について分かった事が
・かつては大規模な電気鉄道が発達していたが、クルマ社会化に揉まれてバスや鉄道、トラムに分化した。
・米国に関しては、大都市であっても郊外鉄道が非電化路線を中心に成り立っている場合が多く、本数に難があると思われる。
・南米に関しては郊外鉄道も電化路線となっている場合が多いが、ネット上から南米の郊外鉄道の詳細について知る事は困難



アフリカ大陸について分かった事が
・北部イスラム圏や南アフリカ共和国を除いて、遠出や職住分離があまり一般的でないため、地下鉄が走っている都市がカイロ以外皆無である。
・鉄道よりもバスや乗合自動車の方がよく利用されている。
・東アジアのようにマイカー普及率も高くないので渋滞も知れており、都市鉄道の建設論議もなかなか起きない。

*1:245kmで、広島電鉄軌道線の12倍以上。かつて、アルゼンチンのブエノスアイレスでは800km超の路面電車網が存在したので、歴代ではブエノスアイレスが世界一。